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2026年1月7日
インプラントの型取りがもっと快適に。
スキャンボディと光学印象で進化した当院のデジタル補綴治療(2025年のご報告)
当院では2000年よりストローマン社のインプラント治療を導入し、これまで多くの患者さんの噛む力と笑顔をサポートしてきました。インプラントの上に被せる「上部冠(じょうぶかん)」の精度は治療の成功にとても大切で、そのために長い間、シリコンの材料を使った精密な型取りを行ってきました。
この従来の方法は精度が高く信頼できる反面、「苦しい」「時間が長く感じる」とおっしゃる患者さんも少なくありませんでした。とくに嘔吐反射の強い方や高齢の方にとって、型取りは治療の中で最も苦手な工程だったかもしれません。
そんな中、より快適で精度の高い治療を目指すために、当院では13年前にセレックオムニカムシステムを導入し、さらに6年前にはiTero(アイテロ)を導入しました。そして、信頼する大島デンタルラボの技工士の先生方と、5年前からデジタルデータでの連携方法を試行錯誤してきました。
しかし、導入当初はまだデジタル化が歯科業界全体でも発展途中で、医院と技工所で扱うシステムが異なっていたり、データのやり取りが複雑だったりと、スムーズに移行できない時期もありました。そのためしばらくは、確実性の高い従来のシリコン印象に戻っていたのです。
それでもスタッフ全員で「患者さんにもっと楽に、もっと快適に治療を受けていただきたい」という思いを共有し、デジタル機器の使い方の練習や、技工所との連携方法の改善を続けてきました。その積み重ねが、2025年の今、ようやく大きな成果となり現れ始めています。
現在当院では、インプラント治療の上部冠を作る際、スキャンボディという専用のパーツをインプラントに装着し、iTeroでお口の中をスキャンする「光学印象」がほとんどの症例で可能になりました。
スキャンは小型カメラでお口の中をなぞるだけ。
のどの奥に材料が流れてくることもなく、息苦しさもありません。
「え?もう終わったの?」と驚かれる患者さんも多く、以前は型取りが苦手だった方からは「これなら全然大丈夫」とのお声を頂くことが増えました。
光学印象で撮影したデータは、そのままクラウドで大島デンタルラボに送ることができます。技工士の先生がすぐに確認できるため、コミュニケーションが格段に早く、スムーズになりました。
ジルコニア冠やインプラント上部冠は、デジタル技工が非常に得意とする分野です。
以前にも増して適合が良く、調整も少なく、自然なかみ合わせに仕上げやすくなりました。
今年を振り返ると、当院の自費補綴治療はほぼ全てが光学印象に移行できたと言える、大きな節目の年でした。
もちろん、複雑な症例や特別なケースではシリコン印象が適していることもありますが、日常のほとんどの治療では、患者さんにとっても医院にとっても光学印象が最適な方法になっています。
導入当初は何度もうまくいかなかったり、技工所とのやり取りで試行錯誤したりと、大変なことも多かったのですが、スタッフ全員が努力を続けてくれたおかげで、確実に“デジタル補綴の時代”に向かうことができました。
「型取りが楽になった」という患者さんのお声は、私たちにとって何よりの励みです。
当院が目指すのは、 「正確で、安心できて、できるだけ負担の少ない治療」です。
インプラントやジルコニア治療を受けられる患者さんが、より快適に、より自然に治療を受けていただけるよう、これからも技術と環境を整えていきます。
今後もスタッフ一同、より良い治療のために努力を続けてまいりますので、どうぞ安心してご相談ください。
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