浮田歯科医院
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インプラント治療は抜歯が必要?治療の流れ・期間・費用を徹底解説

2025年9月24日

インプラント治療前に抜歯した歯

こんにちは。高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」です。

インプラント治療を検討する中で、「今ある歯を抜かなければならないのか」「抜歯をしたら治療完了までにどのくらい時間がかかるのか」といった疑問や不安を抱える方は少なくありません。

歯を抜くことへの抵抗感や、治療期間・費用の負担を心配して一歩を踏み出せない方も多いでしょう。

インプラント治療において、抜歯の有無や抜歯後の治癒期間は、治療全体の流れや成功率に大きく関わる重要なポイントです。

この記事では、インプラントで抜歯が必要になるケースや治療の流れ、費用の目安、そして抜歯後に注意すべき点を詳しく解説します。インプラント治療への理解を深め、不安を解消するための参考にしてください。

インプラント治療では抜歯する?

インプラント治療では抜歯するのか疑問を持つイメージ

インプラント治療では、重度の虫歯や歯周病などで保存が困難な歯を抜歯し、その部位に人工歯根を埋入するのが一般的です。

従来法では抜歯後に2〜6か月ほどの治癒期間を置いてから埋入する流れが標準でしたが、近年は抜歯即時埋入・即時修復法も普及しつつあります。

これは抜歯当日にインプラントを埋入し、条件が整えば仮歯まで装着できる方法で、治療期間を大幅に短縮できるのが特徴です。

ただし、骨や歯肉の状態、感染の有無、噛み合わせなど厳密な条件を満たす必要があり、適応の可否は歯科医師が精密に判断します。

抜歯のタイミングや術式は、成功率や長期安定性に直結する重要要素であるため、十分な診断と説明を受けたうえで選択することが大切です。

抜歯が必要となる主なケース

インプラント治療で抜歯が必要となる主なケースには、重度の虫歯や歯周病によって歯の保存が困難な場合、歯が割れて根まで損傷している場合、歯の動揺が著しく咬合機能を維持できない場合などが挙げられます。

特に、歯周病で骨の吸収が進行し、歯が指で触れると前後左右に大きく動く状態に達している場合は、抜歯が推奨される基準となります。

抜歯の判断は、レントゲンや歯周ポケットの深さなど、客観的な数値や検査結果を基に慎重に行われます。

インプラント治療前の抜歯から埋入までの流れ

レントゲンを見ながら治療の説明を受ける様子

抜歯からインプラント埋入までの流れを理解しておくことは、治療計画を立てるうえでとても重要です。診断やカウンセリングから始まり、抜歯後の治癒期間、即時埋入の可否、抜歯後の生活上の注意点などを順を追って確認していきましょう。

抜歯前の診断とカウンセリング

抜歯が必要かどうかは、レントゲンや口腔内の検査を通じて総合的に判断されます。患者様の全身状態やご希望も丁寧に確認し、治療計画を立てるためのカウンセリングが行われます。

抜歯からインプラント埋入までの期間

抜歯後にインプラントを埋入するまでの期間は、一般的に3〜6か月が目安とされています。これは抜歯した部分の骨や歯茎が十分に治癒し、インプラントを安定して埋入できる状態になるまでに必要な時間です。

ただし、骨の状態や感染の有無、全身の健康状態によってはさらに期間が延びることもあります。

早期埋入や即時埋入といった方法もありますが、これらは条件が限られるため、担当医と十分に相談し適切な時期を決定することが重要です。

抜歯即時インプラントの適応条件

抜歯と同時にインプラントを埋入できる場合もありますが、骨や歯ぐきの状態、感染の有無など一定の条件を満たす必要があります。適応かどうかは専門医が慎重に判断します。

抜歯後の注意点

インプラント治療前に抜歯を行った後は、感染予防や治癒促進のために特に注意が必要です。抜歯当日は強いうがいや飲酒、喫煙を避け、出血が続く場合は清潔なガーゼを30分ほどしっかり噛んで止血します。

また、抜歯後1週間程度は激しい運動や熱いお風呂を控え、処方された抗生剤や痛み止めは指示通りに服用しましょう。

腫れや痛みが強い場合や発熱がある場合は、早めに歯科医院へ連絡することが大切です。

抜歯後にインプラントを選ぶメリット

抜歯後にインプラントを選ぶメリットのイメージ

ブリッジや入れ歯と比べて、インプラントならではの利点があります。見た目や噛み心地の自然さ、周囲の歯への影響が少ない点などが代表的です。

抜歯後にインプラントを選択することで、長期的にお口全体の健康維持につながることも期待できます。

周囲の歯を削らずに済む

ブリッジ治療では両隣の健康な歯を大きく削って支台にする必要がありますが、インプラントは失った部分だけを補うため、隣接歯への侵襲がありません。

健康な歯を守れることは、将来的に歯の寿命を延ばすことにもつながります。

見た目や噛み心地が自然に近い

インプラントは顎の骨に固定されるため、入れ歯にありがちな「外れる」「噛むと動く」といった不安が少なく、自分の歯と近い感覚で噛むことができます。

特に前歯部では審美的に自然な仕上がりが得やすく、人前で話すときの心理的な不安も軽減されます。

長期的に安定しやすい

適切なセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスを行えば、10年以上にわたって使用できるケースも少なくありません。

噛む力が骨に伝わることで顎骨の吸収を抑えられるため、入れ歯と比べても長期的に安定した状態を保ちやすいのが特徴です。

抜歯後にインプラントを選ぶデメリット

抜歯後にインプラントを選ぶデメリットのイメージ

メリットが多い一方で、注意点や制限もあります。治療を検討する際には、こうしたデメリットも理解しておくことが大切です。

外科手術を伴うため負担がある

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科的処置を必要とします。局所麻酔下で行われるため痛みは抑えられますが、術後に腫れや痛み、違和感が数日〜1週間程度続くこともあります。

糖尿病や高血圧など持病がある場合はリスクが高まることがあるため、必ず主治医との連携が必要です。

抜歯後の治癒を待つため治療期間が長い

抜歯した部分の骨や歯ぐきが安定するまで時間を置く必要があり、治療が完了するまで半年〜1年ほどかかるケースもあります。

その間は仮歯や仮の入れ歯で対応することになりますが、食事や見た目に一時的な制限が出る場合があります。

定期的なメンテナンスが不可欠

インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気が起こる可能性があります。これを防ぐためには、日々の丁寧な歯磨きと、3〜6か月ごとの定期検診が欠かせません。

メンテナンスを怠ると、せっかくのインプラントを失うリスクが高まる点は大きなデメリットです。

費用の目安

インプラント治療にかかる費用のイメージ

インプラント治療は健康保険が適用されず、自由診療となります。医院によって料金体系が異なり、地域差もあります。

費用は「抜歯の有無」「骨の状態」「使うインプラントの種類」によって変動するため、治療前に必ず見積もりを確認することが大切です。

抜歯費用の目安

通常の抜歯であれば1本5,000〜15,000円程度が相場です。難しい抜歯(埋伏歯や複雑な根の形など)の場合はさらに費用が加算されることもあります。

インプラント費用の目安

インプラント1本あたり30〜60万円程度が一般的な目安です。この中には診断・手術・人工歯の材料費が含まれるケースが多いですが、医院によっては分けて提示されることもあります。

セラミック製の上部構造を選ぶと見た目の審美性は高まりますが、費用もやや上がる傾向にあります。

追加費用がかかるケース

骨が薄い・高さが足りないなどの場合は、骨造成やサイナスリフトといった追加処置が必要になることがあります。

その場合、5〜20万円程度が加算されることが多いです。すべての症例で必要になるわけではありませんが、事前にリスクと費用の可能性を確認しておくと安心です。

まとめ

インプラント治療を終えて笑顔を見せる女性

インプラント治療は、重度の虫歯や歯周病、歯根破折などで歯を残せない場合に選択される治療法です。抜歯をした後は骨や歯ぐきの治癒を待ち、状態が安定してからインプラントを埋め込むのが一般的な流れとなります。

治療には半年〜1年ほどかかるケースが多く、途中で仮歯や仮の入れ歯を使いながら噛む機能や見た目を維持していきます。時間はかかりますが、最終的には自然な噛み心地と見た目を取り戻すことができ、周囲の歯を削らずに済む点も大きなメリットです。

一方で、外科手術に伴う負担や、自由診療による費用の高さ、治療後の定期的なメンテナンスが不可欠といった注意点もあります。これらを理解したうえで、治療計画を立てることが大切です。

抜歯からインプラント治療までの流れや期間、メリットとデメリットを正しく知ることで、不安を減らし納得したうえで治療を選択できます。

インプラント治療を検討されている方は、高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では虫歯や歯周病がなくなるような歯科医療を目指しており、治療のためでなく治療しなくてすむために、歯科医院に通っていただきたいと思います。

当院のホームページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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