浮田歯科医院
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根管治療とは?歯を守るための治療の基本知識

2025年11月19日

歯の神経の治療イメージ

こんにちは。高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」です。

歯がズキズキと痛んだり、噛むと違和感を覚えたりすることはありませんか。そのような症状がある場合、歯の神経が炎症を起こしている可能性があります。放置すると症状は悪化し、歯を失うことにもつながります。

そのようなときに必要となるのが、根管治療(こんかんちりょう)です。根管治療は、歯の神経にまで及んだ感染や炎症を取り除き、できる限り自分の歯を残すことを目的とした治療法です。

今回は、根管治療とはどのような治療法か解説します。根管治療が必要となるケースや治療の流れ、メリット・デメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

根管治療とは

根管治療のイメージ

根管治療とは、歯の内部にある根管と呼ばれる細い管の中の神経や血管が感染・炎症を起こした際に、それを除去し、内部を洗浄・消毒したうえで薬剤を詰める治療法です。

歯の内部には、歯髄と呼ばれる組織が存在しており、これが虫歯や外傷などによって炎症を起こすと激しい痛みを引き起こします。根管治療では、この歯髄を取り除くことで痛みを和らげ、感染の拡大を防ぐことができます。

また、治療後には歯の内部が空洞になるため、そこに薬剤を充填し、最終的には被せ物をして歯の形や機能を回復させます。根管治療は、歯を抜かずに残すための重要な処置の一つであり、歯の寿命を延ばすことに大きく貢献します。

根管治療が必要となる主なケース

虫歯が進行してしまった奥歯

根管治療が必要になる状況には、いくつかの典型的なパターンがあります。

虫歯が進行した場合

虫歯が進行してエナメル質・象牙質を超え、歯髄まで達すると、神経が炎症を起こし、激しい痛みが出ることがあります。ここまで虫歯が悪化した場合には、通常の歯を削る治療では対処できず、根管治療が必要となります。

炎症がさらに進行すると、神経が壊死し、細菌が根の先にまで広がって膿が溜まる根尖性歯周炎へと発展します。このような深刻な状態を防ぐためにも、早めに根管治療を受けることが重要です。

外傷によって神経がダメージを受けた場合

転倒やスポーツ中の接触などによって歯を強く打つと、歯の内部の神経が損傷することがあります。外傷による神経のダメージは、虫歯がなくても神経が死んでしまう原因となるため注意が必要です。

神経が壊死した歯は、放置すると内部で細菌が繁殖し、根の先に膿が溜まることがあります。このような場合にも、根管治療によって壊死した神経を取り除く必要があるのです。

破折やひびが入った場合

歯に亀裂が入ったり、根の部分にまで破折が及んでいたりすると、そこから細菌が侵入して神経に感染を引き起こすことがあります。特に噛む力が強い方や歯ぎしりの癖がある方では、無意識のうちに歯に負荷がかかり、ひび割れが生じるケースもあります。

こうした場合、見た目では判断しづらいため、レントゲンやCTなどの精密な検査が必要となります。症状が進行している場合には、根管治療によって感染源を除去する必要があります。

根管治療の流れ

根管治療の器具を扱う歯科医師の手元

根管治療は、いくつかの工程を段階的に進めていく治療法です。ここではその一般的な流れをご紹介します。

診断と治療計画

はじめに、歯科医師が口腔内の状態をチェックし、痛みの有無や過去の治療歴を確認します。その後、レントゲンや歯科用CTなどの画像診断を用いて、歯の根の形や感染の範囲を正確に把握します。

これらの情報をもとに、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を決定し、治療回数や期間の目安も説明されます。

感染組織の除去

感染した歯髄(神経)や壊死した組織を専用の器具で丁寧に取り除いていきます。この工程は抜髄(ばつずい)とも呼ばれ、細菌の温床となる部分を物理的に除去することで、炎症や感染の拡大を防ぎます。

歯の根の中は非常に細く複雑な構造のため、正確な処置が求められる重要なステップです。

根管内の洗浄と消毒

感染した組織を除去したあと、根管の内部に残る細菌や不要物を徹底的に洗い流します。この作業は再感染を防ぐために不可欠であり、治療の成否を大きく左右します。状態によっては複数回に分けて洗浄・消毒を行うこともあります。

根管充填

内部を十分に清潔にしたあとは、再び細菌が侵入しないように根管内をしっかりと封鎖します。この充填には、ガッタパーチャと呼ばれる専用の材料が用いられ、根の先端まで隙間なく詰めていきます。

根管を密閉することで、歯の内部に空洞が残らず、長期的に安定した状態を保つことが可能になります。

被せ物の装着

根管治療が完了したあとは、歯を補強し、元の形や機能を回復させるために被せ物を取り付けます。治療によって歯の内部は弱くなっているため、そのままでは割れたり欠けたりするリスクが高まります。

補綴物には金属やオールセラミック、ジルコニアなどの素材があり、見た目や強度、予算などに応じて選択されます。適切な補綴処置を行うことで、再発の予防とともに日常生活での安心感も得られます。

根管治療のメリット

根管治療のメリットのイメージ

根管治療には、自分の歯を長く使い続けるためのさまざまな利点があります。以下に主なメリットを解説します。

自分の歯を残せる可能性がある

根管治療の最大の利点は、自分の歯を抜かずに残せる可能性がある点です。天然歯は人工物よりも噛み心地がよく、長期的に見て口腔内のバランスを保ちやすくなります。抜歯を回避することで、将来的な噛み合わせや顔貌の変化を防ぐことにもつながります。

歯の痛みや腫れが改善される

神経が炎症を起こしたり感染が広がったりすると、ズキズキとした痛みや歯ぐきの腫れが現れます。

根管治療によって原因となる神経や感染源を取り除くことで、これらの不快な症状を根本から改善することができます。治療後は痛みが和らぎ、日常生活でのストレスが大きく軽減されます。

ほかの歯への悪影響を防げる

歯を失うと、周囲の歯がそのスペースを埋めようと動いてしまい、噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

根管治療によって問題のある歯を保存できれば、こうした連鎖的なトラブルを防ぐことができます。また、入れ歯やブリッジのように隣接歯に負担をかける必要もありません。

長期的な医療費を抑えられる可能性がある

一見すると根管治療は費用と回数がかかるように思えますが、歯を抜いたあとのインプラント治療や入れ歯、ブリッジ治療はさらに高額になるケースが多くあります。

自分の歯を維持できれば、将来的な再治療や補綴治療の回数を減らすことができ、結果的に治療費を抑えられることがあります。

見た目と機能の両立が可能

根管治療後に装着される被せ物は、自然な見た目を再現できる審美性の高い素材を選ぶことができます。これにより、治療した歯が目立たず、笑顔にも自信が持てるようになります。

また、噛む力や発音といった口腔機能も回復できるため、美しさと実用性を兼ね備えた治療結果が期待できます。

根管治療のデメリット

根管治療のデメリットのイメージ

根管治療は多くの利点がある一方で、治療の特性上いくつかの注意点や限界も存在します。以下に代表的なデメリットをご紹介します。

治療に時間と回数がかかることがある

根管治療は、歯の内部にある細い根管を清掃・消毒し、密閉するまでに複数のステップを踏む必要があります。そのため、1回で完了することはほとんどなく、通常2〜5回ほどの通院が必要です。

感染の程度によってはさらに回数が増えることもあり、治療期間が長引く点は患者さんにとって負担となることがあります。

再発のリスクがある

根管治療は、歯の中にある細菌を取り除いて密封することで再感染を防ぐ治療です。

しかし、根管内は複雑で細いため、すべての細菌を完全に除去することは非常に難しい場合があります。また、治療後に被せ物が適切に装着されていない、もしくは歯に小さなひびや隙間が生じることで、外から細菌が再び侵入することもあります。

こうした要因によって、数年後に痛みや腫れが再発し、再治療や抜歯が必要になるケースも少なくありません。

歯の強度が低下しやすい

根管治療では歯の内部にある神経や組織を除去するため、治療後の歯は構造的に弱くなります。特に噛む力が強く加わる奥歯では、治療後に割れるリスクが高まります。

そのため、治療後には被せ物でしっかり補強するのが一般的ですが、それでも天然の歯に比べると破折リスクは高くなります。

成功率には個人差がある

根管治療の結果は、歯の状態、根の形、感染の広がり方、さらには治療を受けるタイミングや歯科医師の技術によっても左右されます。そのため、すべてのケースで完全な治療効果が得られるわけではなく、個人差が大きいのが現実です。

また、過去に治療を受けた歯の再治療は難易度が上がり、成功率が低くなる傾向があります。

まとめ

笑顔の3人の女性

根管治療は、虫歯や外傷によって神経までダメージを受けた歯を、抜かずに残すための重要な治療法です。歯の内部を丁寧に清掃・消毒し、感染を取り除くことで痛みや腫れを改善し、自分の歯をできるだけ長く使い続けられるようにします。

治療にはある程度の時間や回数が必要です。また、再感染のリスクや歯の強度の低下といった課題もありますが、正しい知識をもとに適切な処置を受けることで、十分にその効果を得ることが可能です。

違和感や痛みを放置せず、早めに歯科医院を受診することで、歯の寿命を延ばすことができます。

根管治療を検討されている方は、高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では虫歯や歯周病がなくなるような歯科医療を目指しており、治療のためでなく治療しなくてすむために、歯科医院に通っていただきたいと思います。

当院のホームページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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