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2025年12月3日

こんにちは。高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」です。
インプラント治療を検討していて、費用はどのくらいかかるのか気になっている方も多いでしょう。「高いイメージがある」「費用の負担が大きくならないか心配」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の費用の目安や、高額な理由、選ばれている背景、費用を抑える方法について詳しく解説します。

インプラント治療は、保険が適用されない自由診療のため、費用が高額になる傾向にあります。一般的な相場は、1本あたり30万円〜50万円程度です。
この金額には、初診料や検査料、インプラント体(人工歯根)、アバットメント、上部構造(人工歯)などが含まれます。このほか、治療計画のための精密検査(CTスキャン、口腔内検査など)に、1〜5万円ほどかかることがあります。
また、骨量が不足している場合には、サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成手術が必要となり、追加で費用がかかるケースもあります。治療にかかる期間は目安で3ヶ月から1年ほどかかり、治療完了までは長期に及ぶこともあります。

インプラント治療は、単に歯を補うだけでなく、機能的・審美的な面で多くの利点をもたらします。以下に、インプラント治療が選ばれる理由をご紹介します。
インプラント治療は、失った歯の部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。人工歯根であるチタン製のインプラント体が顎の骨にしっかりと固定されることで、天然の歯のような強い力で噛めるようになります。
また、入れ歯とは異なり、人工歯根が直接骨と結合するため、噛む力が顎の骨に適切に伝わり、骨の吸収も抑えられるとされています。
他の治療法と比較して、審美性が高く、見た目が自然であることもインプラント治療が選ばれる理由として挙げられます。
入れ歯の場合、金属製のバネを使用して固定するので、金属部分が目立ちます。これにより、口を開けて笑うのをためらったり、人前で食事するのを避けたりするようになる方もいます。
インプラントは歯根部分から再現するため見た目が非常に自然で、口元を気にすることなく会話できるでしょう。
入れ歯では、残っている歯に金属のバネをかけます。ブリッジ治療では、両隣りの歯を削って土台とする必要があります。どちらの治療法でも、健康な歯の寿命に影響を及ぼす可能性が否定できません。
しかし、インプラントの場合は周囲の歯を支えとして使用しません。埋入した人工歯根を支えに人工歯を装着するため、周りの歯に負担をかけないのです。
入れ歯やブリッジは、平均的な寿命が5〜7年程度とされています。入れ歯やブリッジそのものの劣化や、周囲の歯の健康状態などによって、数年ごとに再治療が必要になることが珍しくありません。
しかし、インプラントの平均寿命は10年から15年程度とされています。適切にメンテナンスすれば、20年以上使うことも可能とされています。このため、初期費用はかかりますが、コストパフォーマンスに優れていると考える方もいます。

インプラント治療の費用が高額になる主な理由は、以下の通りです。
インプラント治療では、安全性と耐久性に優れた高品質な素材が使用されます。インプラント体には、生体親和性が高く骨との結合性に優れたチタンが使用されます。被せ物には、セラミックやジルコニアといった高品質な素材が用いられます。
高品質な素材はそもそも高価なので、これを使用すると治療費用も高額になります。また、これらの素材を加工するために高度な技術が必要なことも、治療費が高額になる一因といえるでしょう。
インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込むための外科手術を行います。このため、身体的な負担が伴うだけでなく、患者さまの状態によっては治療を受けられないこともあります。
自由診療は、健康保険等の公的医療保険が適用されない医療技術や薬剤を用いる診療です。国の制限を受けずに、医師が最善と考える技術・材料を用いて治療を行えることが特徴です。
その一方で、治療費を全額自己負担しなければならず、経済的な負担が大きくなりやすいです。

ここまで、インプラントの費用相場や、高額になる理由などを解説してきました。「インプラントの費用は高い」「できるだけ安く受けたい」と感じた方もいるのではないでしょうか。
ここでは、インプラント治療の費用を抑える方法を確認していきましょう。
インプラント治療は、基本的に保険が適用されない自由診療になります。自由診療では歯科医院が独自に価格を設定できるため、治療を受ける歯科医院によって費用に差が出る可能性が高いでしょう。
そのため、複数の歯科医院で見積もりを取って比較検討することが大切です。特に、自由診療であるインプラント治療では、使用する素材や治療内容によって価格が大きく変動します。
安さだけでなく、治療内容や保証制度、アフターケアの充実度なども確認し、総合的に判断するようにしましょう。
デンタルローンや歯科医院の分割払い制度を利用することで、無理なくインプラント治療を受けられるようになるかもしれません。
デンタルローンは、歯科治療専用のローン制度です。また、クレジットカードの分割払いが可能な歯科医院や、独自の分割払い制度を用意している歯科医院もあります。手数料や金利がかかる場合がありますが、まとまったお金を用意する必要がなくなり、費用の負担を分散できます。
1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、確定申告することで所得税の一部が還付される制度のことを、医療費控除と言います。インプラント治療費も医療費控除の対象となることが多いです。
具体的には、家族全員の医療費の合計が10万円(総所得等が200万円未満の方の場合は所得の5%)を超えた場合に、税金の一部が還付されます。インプラントの治療費だけでなく、公共交通機関を利用した際の通院費や薬代なども対象となります。
医療費控除を受けるには、確定申告を行う必要があります。確定申告の際には、領収書や診療明細書などの書類を準備しておく必要があるので、自宅での記録用に医療費の領収書は保管しておくと良いでしょう。
インプラント治療の費用そのものを抑えられるわけではありませんが、経済的な負担を軽減できる方法です。
インプラント治療後は、メンテナンスを継続することが非常に重要です。適切なメンテナンスを行えば10年から15年ほど使用できるとされていますが、メンテナンスを行わなければ10年未満で脱落する可能性もあります。
インプラントが早期に脱落した場合、再治療のために再び経済的な負担がかかるかもしれません。適切なケアを行えば、インプラントの寿命を延ばし、将来的な再治療や追加費用を回避できます。
ご自身の口内環境を良い状態で維持するためにも、治療後はメンテナンスを継続しましょう。

インプラント治療は、自然な見た目と高い機能性を兼ね備えた治療法ですが、費用が高額になりがちです。費用を抑えるためには、医療費控除の活用やデンタルローン・分割払いの利用などが有効でしょう。歯科医院によって費用が異なるので、複数の医院で見積もりを取り、比較検討することも重要です。
インプラントを検討する際には、治療内容や費用、アフターケアについて十分に理解し、信頼できる歯科医師と相談してみましょう。
インプラント治療を検討されている方は、高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では虫歯や歯周病がなくなるような歯科医療を目指しており、治療のためでなく治療しなくてすむために、歯科医院に通っていただきたいと思います。