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2026年5月13日

こんにちは。高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」です。
赤ちゃんの歯は、生後6か月頃から生え始めます。歯が生え始めると、子どもの成長を感じてうれしく思う保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし、ここで注意しなければならないのが、乳児の虫歯です。「乳児でも虫歯になるの?」「虫歯のサインはあるの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
この記事では、乳歯が虫歯になる原因やサイン、治療法、予防法などを詳しく解説します。お子さまの歯を守るためにも、ぜひ参考にしてください。

乳児でも虫歯になる可能性は十分にあります。むしろ、乳歯は大人の歯と比べて虫歯になりやすいとされています。
ここでは、乳歯が虫歯になりやすい理由や、虫歯になりやすい部位について解説します。
乳歯は、大人の歯より虫歯になりやすいと言われています。まず、乳歯はエナメル質や象牙質の厚みが永久歯の半分ほどしかなく、薄いことが挙げられます。歯質が柔らかく、酸に弱い構造になっているのも1つの理由です。また、子どもは歯磨きが十分にできていないことも多く、虫歯になりやすいとされています。
これらに加えて、子どもは歯の違和感を言葉で伝えるのが難しいため、周りの大人が気づいたときにはすでに進行しているというケースも多く見られます。
乳児の虫歯は、主に前歯や奥歯の噛み合わせ部分、歯と歯ぐきの境目などにできやすいです。また、奥歯が生え始めた頃は歯磨きが難しくなり、磨き残しが多くなりやすいため注意が必要です。これらの部分は毎日の歯磨きのときに特に丁寧に磨くことが大切です。

生まれたばかりの頃の乳児の口の中には、虫歯菌が存在していません。日々のコミュニケーションの中で、保育者からお子さまの口内に菌が移行していくことがわかっています。
また、子どもはお菓子やジュースを飲食する機会が多く、口内の虫歯菌は糖分をえさにして酸を作り出します。これらが原因となって乳歯が虫歯になるのです。
乳児は唾液の分泌量が少なく、自浄作用が十分に働かないことも要因の1つです。唾液には、口の中を洗い流して細菌の繁殖を抑える働きがあるのですが、乳児は大人と比べてその働きが弱いとされています。
さらに、乳児の場合、口呼吸や鼻詰まりなどによって口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥した口の中では、細菌が増殖しやすくなるため、虫歯のリスクがさらに高まります。
このように、乳児が虫歯になる背後には、虫歯菌の感染や糖分の摂取量、口の中の乾燥など、複数の要因が複雑に絡み合っています。乳児の虫歯を防ぐには、これらの原因をよく理解し、日常生活の中で意識的に管理することが必要です。

乳児の虫歯のサインを見逃さないためには、保護者の方が子どもの歯の状態を日常的に観察することが大切です。以下に、乳児に見られる主な虫歯のサインを紹介します。これらのサインが見られる場合は、早めに受診しましょう。
乳歯の虫歯の初期段階では、歯の表面が白く濁ったように見えることがあります。これは脱灰(だっかい)と呼ばれる現象で、歯の表面のエナメル質からカルシウムなどの成分が溶け出している状態です。脱灰が進行すると、やがてエナメル質が崩れ、穴の開いた虫歯へと進行していきます。
初期の段階では痛みもなく、お子さま自身も違和感を訴えることは少ないため、仕上げ磨きの際にしっかりチェックしてあげましょう。
乳歯の表面が滑らかではなく、舌で触るとザラつきを感じる場合も虫歯が疑われます。これは、歯のエナメル質が酸によって溶かされ始めた兆候であり、この段階であれば再石灰化による自然回復も期待できます。
エナメル質の表層が破壊されて進行した虫歯では、歯の表面に茶色や黒の斑点が現れることがあります。この段階でもまだ痛みを伴わないことが多いですが、虫歯が内部に進行しているため、早急な治療が必要になります。
虫歯が進行すると、歯の表面に穴があきます。穴があくと食べ物が詰まりやすくなり、不快感が増します。虫歯がこの段階まで進行し、歯に穴があくと知覚過敏や痛みが出ることもあります。痛みや不快感が生じると、乳児の集中力や食欲に影響を与える可能性もあるでしょう。

万が一、乳児に虫歯が見つかった場合、早期に適切な治療を受けることが大切です。乳歯は永久歯に比べて構造がやわらかく、虫歯の進行も速いため放置していると短期間で神経にまで達する可能性があります。
ただし、乳歯の虫歯治療は永久歯と全く同じ方法で行うわけではありません。乳児の年齢や虫歯の進行度、口腔内の状態などを総合的に判断し、無理のない範囲で治療が行われるのが一般的です。
フッ素には、虫歯の進行を抑え、歯の表面を強化する効果があります。初期虫歯には特に有効で、歯の表面に塗布することで虫歯の進行を抑え、再石灰化を促進します。
歯科医院では、お子さまに合った濃度と頻度でのフッ素塗布が行われます。痛みはなく数分で終わる処置なので、乳児でも安心して受けられるでしょう。
また、普段ご自宅で使う歯磨き粉も、フッ素入りのものを使うと良いでしょう。
乳歯に穴があいた中等度の虫歯にはレジン充填が行われます。レジンとは白いプラスチック素材のことです。治療は局所麻酔をしてから虫歯部分を除去し、レジンを詰めて固める流れで行われます。1回の通院で完了することが多いです。
ただし、レジンは強い噛み合わせや経年劣化で欠けることがあるため、定期検診で歯科医師に状態を確認してもらいましょう。
虫歯が神経に達している場合には、根管治療が必要になることもあります。根管治療とは、歯の内部にある神経や血管を取り除き、清掃・消毒したうえで薬を詰める治療のことです。乳歯であっても、しっかり治療することで後の永久歯の発育を守ります。
さらに、重度の虫歯で歯が保存できない場合は、抜歯することもあります。歯がしっかりと噛み合わない、周囲の歯や歯ぐきに悪影響を与えるなど、症状が進行すると抜歯を検討するケースもあるのです。
ただし、乳歯は永久歯への道しるべとなるため、できる限り抜歯を避け、歯を残す方向で治療を進めることが多いです。

虫歯になっても治療することは可能ですが、予防できるのが一番です。特に子どもは大人よりも虫歯になりやすく、進行も早いとされているため、予防がなによりも重要です。
ここでは、乳児の虫歯を予防するために心がけたいポイントを紹介します。
乳児の虫歯予防において最も基本となるのが、毎日の丁寧な歯磨きです。乳歯が生え始めたらすぐに、歯ブラシでのケアを習慣づけましょう。
歯ブラシは子どもの口の大きさに合ったものを選び、毛先が柔らかいものを使用します。磨くときは、優しく小刻みに動かして汚れを落とすようにしましょう。歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目は特に汚れがたまりやすい部分ですので、意識して丁寧に磨くことが大切です。
また、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間には、デンタルフロスを使用すると効果的です。子ども用のデンタルフロスもあるため、年齢に応じて取り入れることでよりきれいに磨けます。
お子さまが自分できれいに磨けるようになるまでは、保護者の方が仕上げ磨きを行うようにしましょう。
口の中は普段中性〜弱酸性に保たれていますが、飲食をすると一時的に酸性に傾きます。唾液には虫歯菌が作り出す酸を中和したり、酸で溶け出した歯の表面を修復したりする働きがあります。しかし、食事やおやつの回数が多いと口内が酸性の状態に傾きやすくなり、歯が溶けやすい口内環境になります。
虫歯を予防するためには、1日に何度もお菓子やジュースを与えたりするのは控えてください。お菓子を食べる場合はダラダラと食べ続けるのを避け、決まった時間にだけ食べるようにしましょう。また、食べたらすぐに歯磨きやうがいをすることが大切です。
虫歯は初期段階では痛みが出にくく、自宅でのケアだけでは見つけにくいことがあります。そのため、歯が生え始めたら定期的に歯科医院で診てもらうことが大切です。乳児期から歯科医院に通う習慣を作ることで、子ども自身が歯医者に慣れ、将来的な通院への抵抗感も軽減できます。
また、治療方法の所で紹介したフッ素塗布は予防にも効果的です。フッ素には歯の再石灰化を促し、歯質を強くして虫歯の進行を防ぐ働きがあります。3か月~6か月に1回のペースで受診し、定期検診と合わせてフッ素塗布を受けることが望ましいでしょう。

乳歯の虫歯は放置すると、将来的に生えてくる永久歯にも影響を及ぼす可能性があります。乳歯が虫歯になりやすい理由や乳歯の虫歯を予防する方法を理解し、適切なケアを行うようにしましょう。
乳歯の虫歯にお悩みの方は、高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯や歯周病がなくなるような歯科医療を目指しています。治療のためでなく、治療しなくてすむために歯科医院に通っていただけるよう、日々さまざまな診療を行っています。
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