浮田歯科医院
浮田歯科医院

Blog

ブログ

歯周病になりやすい人の特徴とは?予防のためにできることも

2026年8月26日

歯周病になった女性

こんにちは。高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」です。

「毎日歯を磨いているのに、歯周病になることはあるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。また、歯ぐきからの出血や腫れをきっかけに「自分は歯周病になりやすいのでは?」と不安を感じる方もいるかもしれません。

歯周病は、歯磨きの状態だけでなく、喫煙や口呼吸、歯並びなど、さまざまな要因が関係する病気です。そのため、毎日歯を磨いているからといって、必ずしも歯周病を防げるとは限りません。

今回は、歯周病になりやすい人にはどのような特徴があるのか解説します。歯周病の進行を防ぐために日常生活でできることについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

歯周病とは

プラークに繁殖した細菌で歯周病になった歯茎

歯周病とは、歯ぐきだけではなく、歯を支えている骨など、歯の周りにある組織に起こる病気の総称です。主な原因となるのは、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。プラークは単なる食べかすではなく、多くの細菌などからできています。

歯と歯ぐきの境目にプラークがたまると、細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こります。炎症が歯ぐきにとどまっている段階が歯肉炎です。この段階では、歯ぐきが赤くなったり腫れたりするほか、歯磨きの際に血が出ることがあります。

さらに炎症が広がり、歯を支える骨などが壊されていく状態を歯周炎といいます。進行すると歯を支える力が弱くなり、歯がぐらつくこともあります。

歯周病は、初期には痛みを感じないことも多く、自分では進行に気づきにくい病気です。「痛くないから問題ない」とは限らないため、歯ぐきからの出血や腫れなどの変化を見逃さず、定期的に歯科医院で状態を確認することが大切です。

歯周病になりやすい人の特徴

火のついたタバコを持った男性の手

歯周病は誰にでも起こる可能性がありますが、日頃の歯磨きや喫煙などによって発症・進行のリスクは変わります。ここでは、歯周病になりやすい人に見られる主な特徴をご紹介します。

歯磨きが十分にできていない人

歯磨きが十分にできていないと、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が口の中に残りやすくなります。歯垢は食べかすではなく、細菌などが集まってできたものです。

特に歯垢がたまりやすいのが、歯と歯ぐきの境目です。この部分に歯垢が残った状態が続くと、細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こります。歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりすることがあり、炎症が進むと歯を支えている骨などにも影響が及びます。

歯と歯の間や奥歯、歯と歯ぐきの境目などは、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが生じやすい場所です。歯磨きが不十分で、このような場所に歯垢が残った状態が続くと、歯周病になるリスクが高まります。

喫煙習慣がある人

たばこを吸う人は、吸わない人と比べて歯周病になるリスクが高く、歯周病が進行しやすいことがわかっています。たばこの煙に含まれる有害物質が、歯ぐきの血流や細菌から体を守る働きに影響を与えるためです。

また、たばこを吸うと歯ぐきの血流が悪くなり、歯周病になっていても歯ぐきからの出血や腫れが目立ちにくくなることがあります。歯周病では歯磨きの際の出血が気づくきっかけになることがありますが、喫煙している人では、このサインが現れにくい場合があるのです。

さらに、喫煙は歯周病の治療にも影響します。歯周病の治療を受けても歯ぐきなどの組織が治りにくく、たばこを吸わない人と比べて治療の結果が得られにくいことがわかっています。

口呼吸の習慣がある人

口で呼吸することが多い人は、口の中が乾燥しやすくなります。口の中を潤している唾液には、食べかすなどを洗い流したり、細菌が増えるのを抑えたりして、口の中を清潔に保つ働きがあります。

口呼吸によって口の中が乾くと、このような唾液の働きが十分に得られにくくなります。その結果、歯周病の原因となる歯垢がたまりやすくなり、口の中の細菌も活動しやすい環境になります。

歯並びが悪い人

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができるため、歯垢が残りやすくなります。たとえば、歯と歯が重なっている部分や、歯が内側や外側を向いて生えている部分は、歯ブラシの毛先を十分に当てることが難しくなります。

こうした場所に歯垢がたまった状態が続くと、細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こります。炎症が進行すると、歯ぐきだけではなく、歯を支えている骨などにも影響が及ぶことがあります。

歯並びそのものが歯周病を直接引き起こすわけではありません。歯並びによって磨きにくい場所が生じ、歯周病の原因となる歯垢が残りやすくなることが、歯周病のリスクに関係しています。

定期的に歯科検診を受けていない人

歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどなく、自分では気づきにくい病気です。歯が痛くない、食事に困っていないという場合でも、歯ぐきに炎症が起きていることがあります。

歯周病が進むと、歯と歯ぐきの間にある溝が少しずつ深くなります。この溝を歯周ポケットといいます。さらに進行すると、歯を支えている骨が減っていき、歯がぐらつく原因にもなります。こうした口の中の変化は、自分で鏡を見ただけではわかりにくいものです。

定期的に歯科検診を受けていない人は、歯ぐきや歯を支える骨の変化を早い段階で見つける機会が少なくなります。そのため、痛みや歯のぐらつきなどをきっかけに受診したときには、歯周病がすでに進行している場合もあります。

歯周病を予防するために自分でできること

鏡を見ながら丁寧に歯磨きをするミドル男性

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢を取り除くことに加え、喫煙などの口の健康に関わる生活習慣を見直すことも大切です。ここでは、歯周病を予防するために自分でできることについて解説します。

毎日の丁寧な歯磨き

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢を取り除くことが大切です。特に意識して磨きたいのが、歯と歯ぐきの境目です。ここに歯垢がたまった状態が続くと、細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こります。

歯磨きをするときは、歯の表面を何となく磨くのではなく、歯と歯ぐきの境目など、歯垢が残りやすい場所に歯ブラシの毛先をきちんと当てることがポイントです。力を入れすぎず、磨く場所を確認しながら丁寧に歯ブラシを動かします。

また、歯と歯の間は歯ブラシだけでは歯垢を十分に取り除くことが難しい場所です。すき間が狭い部分にはデンタルフロス、すき間がある部分には歯間ブラシを使います。

歯間ブラシは大きすぎるものを無理に入れると歯や歯ぐきを傷つける可能性があるため、自分の歯のすき間に合ったサイズを選ぶことが大切です。

禁煙

歯周病を予防するためには禁煙することが大切です。たばこを吸うと歯ぐきの血流が悪くなるほか、歯周病の原因となる細菌から体を守る働きも弱くなります。そのため、たばこを吸わない人と比べて歯周病になるリスクが高く、歯周病も進みやすくなります。

禁煙すると、たばこによる歯ぐきへの悪影響を減らすことができます。また、すでに歯周病になっている人にとっても禁煙は重要です。喫煙を続けている場合よりも歯周病の治療効果が得られやすくなります。

ストレス管理

歯周病を予防するためには、ストレスをため込まないようにすることも大切です。

ただし、ストレスそのものが歯周病を引き起こすわけではありません。歯周病の主な原因は、歯垢に含まれる細菌です。

強いストレスが長く続くと、体を守る免疫の働きに影響を与えることがあります。歯ぐきも体の一部であり、細菌に対して体がどのように反応するかによって、炎症の起こり方や進み方が変わります。そのため、ストレスによる体の変化が歯周病の進行に関係する可能性があります。

また、ストレスが続くと睡眠不足になったり、食生活が乱れたりすることもあります。喫煙している人では、ストレスを感じたときに喫煙量が増える場合もあり、こうした生活の変化を通じて歯周病に影響することも考えられます。

ストレスをすべてなくそうとする必要はありません。睡眠や休息の時間を確保したり、適度に体を動かしたりするなど、自分が続けやすい方法で心と体を休ませることが大切です。

口呼吸の改善

口呼吸を改善するには、まず口で呼吸している原因を確認することが大切です。口呼吸は単なる習慣だけでなく、鼻づまりによって鼻から十分に呼吸できないことが原因になっている場合があります。

日中に口が開いていることが多い人は、ふだんどのように呼吸しているか確認してみましょう。鼻で問題なく呼吸できる場合は、口を閉じて鼻で呼吸することを意識します。

一方、鼻がつまっている場合は、無理に口を閉じるのではなく、鼻づまりの原因を確認する必要があります。鼻づまりは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによって起こることがあります。鼻づまりが続く場合は、耳鼻咽喉科で原因を調べ、必要な治療を受けることが重要です。

歯周病を予防するために歯科医院で行うこと

歯科医院で歯のクリーニングを受ける女性

歯周病を予防するためには、自宅での歯磨きに加えて、歯科医院で口の中の状態を確認し、自分では取り除けない歯石などを除去することも大切です。ここでは、歯周病予防のために歯科医院で行う主なケアについて解説します。

定期的な歯科検診

歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、歯ぐきに痛みがない場合でも、定期的に歯科医院で口の中を調べてもらうことが大切です。

歯科医院では、歯や歯ぐきを目で見るだけでなく、細い器具を歯と歯ぐきの間に入れて歯周ポケットと呼ばれる溝の深さを測ります。その際に歯ぐきから出血するかどうかも確認し、炎症の状態を調べます。

また、歯周病が進むと歯を支える骨が減って歯がぐらつくことがあるため、歯のぐらつきも確認します。必要に応じてレントゲンを撮り、外からは見えない歯を支える骨の状態を調べることもあります。

このような検査を定期的に受けることで、自分では気づきにくい歯ぐきや骨の変化を確認できます。

歯のクリーニング

毎日丁寧に歯を磨いていても、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目などには、歯垢が残ることがあります。また、歯垢をそのままにしていると、唾液に含まれるカルシウムなどの影響で硬くなり、歯石になります。歯石になると歯ブラシでは取り除けません。

歯科医院では、専用の器具を使って、歯に付着した歯垢や歯石を取り除きます。歯石の表面はざらついているため、さらに歯垢が付着しやすくなります。

歯周病がある場合には、歯ぐきの上から見える歯石だけでなく、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの中に付着した歯石を取り除く処置が必要になることもあります。

歯科医院で歯垢や歯石を取り除き、歯周病の原因となる細菌がたまりにくい口の中を保つことが、歯周病の予防につながります。

歯磨き指導

自分では丁寧に歯を磨いているつもりでも、毎回同じ場所に歯垢が残っていることがあります。歯と歯ぐきの境目や奥歯、歯が重なっている部分などは歯ブラシが届きにくく、自分では磨き残しに気づきにくい場所です。

歯科医院で行う歯磨き指導では、まずどこに歯垢が残っているのかを確認します。そのうえで、歯並びや歯ぐきの状態に合わせて、歯ブラシを当てる場所や動かし方、力加減などを説明します。

また、歯ブラシだけでは歯と歯の間に残った歯垢を取り除きにくいため、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシなどの使い方も確認します。自分が磨き残しやすい場所と正しい磨き方を知ることで、歯周病の原因となる歯垢をより取り除きやすくなります。

まとめ

適切なケアをして健康な歯ぐきを維持しているミドル男性

歯周病は、歯垢に含まれる細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨にも影響が及ぶ病気です。歯磨きが十分にできていないことや喫煙、口呼吸、磨きにくい歯並びなどは、歯周病の発症や進行に関係します。

予防するためには、毎日の丁寧な歯磨きを基本に、禁煙すること、口呼吸を見直すことが大切です。また、歯科医院で定期的に検診やクリーニングを受けましょう。

歯周病は初期には自覚症状がほとんどありません。歯ぐきからの出血や腫れがある方だけでなく、症状がない方も定期的に歯科医院を受診し、大切な歯を守ることが重要です。

歯周病の症状にお悩みの方は、高松市香西本町の歯医者「浮田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯や歯周病がなくなるような歯科医療を目指しています。治療のためでなく、治療しなくてすむために歯科医院に通っていただけるよう、日々さまざまな診療を行っています。

当院のホームページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

■この記事の監修者

中山 真弓

経歴
  • 香川県立高松高等学校卒業
  • 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 香川医科大学(現香川大学医学部)歯科口腔外科
  • 塩江病院歯科 他開業医勤務
  • 高松市香西本町にて開業
所属学会・ポジション
  • 日本歯周病学会・専門医
  • 日本臨床歯周病学会・歯周インプラント認定医
  • 米国歯周病学会・会員
  • 日本口腔インプラント学会・会員
  • 日本矯正歯科学会・会員
  • JSCAD・会員
  • ITI・メンバー
  • アメリカ歯周病学会 会員
  • 日本臨床歯科CADCAM学会 会員

▶︎ 医師紹介ページを見る

«

お問い合わせは、下記までお気軽にどうぞ
診療時間
月火水金土 9:00〜13:00/14:00〜18:00
木・日・祝 休診

※祝日ある週については木曜営業